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南十字星について

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南十字星と一般に呼ばれる星座は、2つの一等星を含む4つの星からなる、天の川の中腹に位置し、全天つまり星空の中で、一番小さな星座です。南十字星は一つの星ではなく星座なので、正確には“みなみじゅうじ座”と呼ばれます(ここでは南十字星と呼ばせて頂きます)。学名は“Crux”となります。

南十字星は北緯25度より北では見られないそうです。南十字星は南極(北極星の反対側)の上空に位置しています。余談ですが、北極星は実在しますが、南極星は存在しません。大航海時代では、南十字星を南極つまり真南の方角を知る手がかりとして利用したようです。十字の縦線を、4から5倍程の距離を十字の下方へ延ばした先が南極だと言います。

古代メソポタミヤ文明では十字の星座として認識されていたようですが、ギリシャの時代より、ケンタウルス(上半身が人間、下半身が馬)座の一部とみなされたようです。しかし、17世紀にフランス人天文学者ロワーィエにより再び十字の星座として認知され、“南十字座”と命名されたそうです。

南十字星を見つける上での注意として、“ニセ十字”と呼ばれる十字に見える並びの星があります。こちらは本物より一回り大きく、更に本物の南十字星の近くにはケンタウルス座を成す明るい星2つが見られるので、こちらを目印にすると解り易いようです。

宮沢賢治の名作“銀河鉄道の夜”では、南十字星(サザンクロス)は終点駅として登場します。また、“ケンタウルス祭”のケンタウルス座も、南十字星と同様に南天の星座で、オーストラリアでこそ観測できる星座です。以前は南十字星もケンタウルス座の一部でした。更に、“石炭袋”、“そらの孔”と記述される、南十字星の左下にある南天の闇の部分も実在するもので、コールサックと呼ばれています。

一方、オーストラリアの先住諸民族アボリジニはコールサックを“卵を抱えたエミュー”のような様相だと表現しました。もちろんコールサックつまり石炭袋とはヨーロッパ人の価値観の中での表現であって、アボリジニの表現は、とてもオーストラリアらしいと思います。

南十字星は、オーストラリアの国旗にも登場します。オーストラリア国旗は、青地に左上を英国旗(ユニオンジャック)、左下に七綾星(七角の星)、右半分に南十字星、と言う具合の構成です。英国旗はイギリス人によるオーストラリア大陸支配を称え、七綾星はオーストラリアの6つの州都プラス特別地域(北部準州やキャンベラなど)を表し、右半分の南十字星は南半球に国家が位置することを表しているそうです。1908年より、このデザインで通しているようです。

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WA>西オーストラリア州について:2006年4月22日更新

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